【東京モーターショー2017 】ドライバーたちはレースか女の話しかしない!? フォーミュラEチャンピオン ディ・グラッシ選手単独インタビュー

東京モーターショー2017のシェフラーブースで行われた「スペシャルトークショー」出演のため来日した、フォーミュラE 3rdシーズン(2016/2017年)王者のルーカス・ディ・グラッシ選手。

たくさんのファンが訪れ大盛況だったトークショー終了後、ディ・グラッシ選手に個別取材をさせていただきました。レース人生はもちろん、プライベートのことまでたくさん聞くことができたので、その模様をお届けします!

インタビューの前に、まずはレース経歴を振り返ってみましょう。

ブラジル、サンパウロ出身のディ・グラッシ選手は1997年から世界各国のカート選手権に参戦。ブラジルフォーミュラルノー、F3、GP2とキャリアを積み、2010年にヴァージン・レーシングからF1デビュー。その後WEC(世界耐久選手権)やストックカー・ブラジルと活躍の場を広げていきました。

そして2013年にフォーミュラE開発ドライバーに就任。2014年に開幕したフォーミュラE選手権にアウディ・スポーツ・アプト・フォーミュラEチームから参戦し、3rdシーズンでついに悲願のドライバーズ・チャンピオンを獲得したのです。

取材が行われたのは、シェフラーブースの一室。「目の前にディ・グラッシ選手がいるー!」と緊張MAXでしたが、「よろしくね!」と笑顔で握手をしてくれたおかげでリラックスした雰囲気の中インタビューを始めることができました。

── まずはチャンピオン獲得おめでとうございます! また日本に戻ってきてくれて嬉しいです。

「ありがとう!僕も日本に戻ってこれてとても嬉しいよ。日本に来るのはいつも楽しみなんだ。招いてくれれば、また来年も来たいと思っているよ」

── ぜひ!待っています!! では始めに、レーサーを目指したきっかけを教えてください。

「アイルトン・セナの影響が大きいね。セナが亡くなった時、僕は9歳だった。彼の死はニュースで大きくとりあげられた。それくらいブラジルでは大人気で、『神』のような存在だったんだ。当時の僕は、ドライバーがあれだけ多くの人に影響を与えるというのが凄く衝撃的だった。それでセナのように速いクルマを運転したい、多くの人に影響をもたらす人になりたい、セナみたいになりたいと思ったのがきっかけだよ」

── セナのレースをサーキットで見たことはありますか?

「TVでは見ていたよ。ブラジル人はサッカーとF1が好きで、子供の頃、お父さんとよくTVでサッカーやF1を見ていたからね」

── シリーズチャンピオンを獲得し、忙しい日々を送っているかと思いますが、休みの日は何をしていますか?

「僕に休みはないよ!二つの会社を経営しているのだけれど、一つは『ロボレース』といって自動運転のレースカー、エクストリームレーシングの領域に関連する会社で、もう一つは『電動バイク』の会社なんだ。ブラジルとロンドンのオックスフォードに拠点を置いているから、この二社を経営するためにブラジルとロンドンを行ったり来たりしている。もちろんレースもしているから、休みがないんだ」

インタビュー中、ディ・グラッシ選手が「ロボレース」の写真を見せてくれました! かっこいいけどコックピットがないので(自動運転だから当たり前か…)、レーシングカーには見えないなぁというのが正直な印象でした。どちらかというとミニ四駆みたい!? SF映画にも出てきそうですよね。

── 「ロボレース」は、どのようなサーキットで走行できるのでしょうか?

「走行できるサーキットはフォーミュラEと同じだよ。他のサーキットでも大丈夫だ。詳しくはロボレースオフィシャルサイトか、YouTubeを見てみて!」

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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