総勢300台を超える往年の2輪、4輪マシンが大集結!日本初開催のマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1も見逃せない【SUZUKA Sound of ENGINE 2017】

一体どのようなヒストリックF1マシンがやってくるのか、参戦車両をご紹介します!

■Tyrrell 001(1970年)

ジャッキー・スチュワートのドライブで1970年F1第11戦カナダGPに現れたTyrrell 001は、いきなりポールポジションを獲得。70年はトップを走るも全てリタイアに終わりましたが、翌71年には南アフリカ、非選手権のカナダとブランズハッチで2位に入り活躍しました。

■Brabham BT37(1972年)

ロン・トーラナックから、新たにバーニー・エクレストンが代表に就任したモータースポーツ・ディベロップメント(ブラバム)が1972年用に用意したマシン。Brabham BT37は2台のみが製作されましたが、このシャシーナンバー2は、ロイテマンのレースカーとして第5戦ベルギーGPでデビューしています。

■Hesketh 308B(1974年)

ヘスケスは大富豪でレース好きの貴族、アレキサンダー・ヘスケス卿が設立したレーシング・チーム で、気鋭の新人ジェームス・ハントを擁して1973年からF1へと進出。74年からポスルスウェイト設計のオ リジナル・マシン308を投入し、4月にブランズハッチで行われた非選手権のBRDCインターナショナル・トロフィーで優勝したほか、公式戦で3度の表彰台を獲得しました。

■Maki F101C(1975年)

日本初のプライベートF1チームとして1974年から挑戦を開始したマキ・エンジニアリングが1975年シーズン用に用意したマシン。資金難からヨーロッパ・ラウンドのみのエントリーとなり、イギリスGPとオランダGPで鮒子田寛氏、ドイツGPとオーストリアGPでトニー・トリマーがドライブしました。

■Williams FW04(1975年)

1969年にプライベーターとしてブラバムBT26AでF1挑戦をスタートした、フランク・ウイリアムズ・レーシングカーズ。FW04はウイリアムズが1975年用に用意したマシンで、スペインGPでデビュー。DFVとFG400 を組み合わせた典型的な「キットカー」であるものの第11戦ドイツGPでラフィーが予選15位から値千金の 2位でフィニッシュ。チーム創設後初めての表彰台を獲得しました。

■Brabham BT49C(1981年)

ブラバムのオーナーであるバーニー・エクレストンは、デザイナーのゴードン・マーレイに、BT48に搭載するアルファ・ロメオV12エンジンを諦めコスワースDFVへの載せ替えを指示。1981年にはカーボンで補強したアルミモノコック、ジャッドチューンのDFV、アルファ・ロメオ製ケースにFG400を組み合わせたギヤボックスなど基本スペックは同じながら、スライディングスカート禁止対策としてハイドロニューマティックサスを搭載したBT49Cが登場し、ネルソン・ピケが3勝を挙げて初のドライバーズ・タイトルを獲得しました。

■Williams FW08(1982年)

全15戦中11人のウィナーが誕生するという、史上稀に見る混戦となった1982年シーズンにおいて、第14戦スイスGPで挙げた初優勝の1勝のみでチャンピオンとなったケケ・ロズベルグがドライブしたチャンピオンマシン。ドイツGPで3位、オーストリアGPではエリオ・ デ・アンジェリスのロータス91との接戦の末、惜しくも2位となったヒストリーをもっています。

■Lotus 92(1983 年) 

前年の91をベースにチームロータス創立者のコーリン・チャップマンと、デザイナーのマーティン・オグルビーが開発し1983年シーズンに投入されたマシン。1983年シーズンの8戦まで、後に1992年に年間チャンピオンを獲得するナイジェル・マンセルがドライブし、デトロイトGPでの6位が最高位となりました。

この他にもLotus76(1974年)、March761(1976年)、McLarenM26(1976年)、PenskePC(1976年)、Tyrrell012(1983年)が参戦。合計13台による「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1」でどのようなエキシビジョンレースが繰り広げられるのか、必見です!

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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