11月9日、マツダ・デミオが商品改良を受けました。現行デミオが登場以来、4度目となる今回の主なメニューは、マツダが注力している「サポカーS・ワイド」への対応が主な狙いで、12月7日から発売されます。
なお、「サポカーS・ワイド」とは、国土交通省や経済産業省が推進している「安全運転サポート車」の区分のひとつで、ペダル踏み間違いなどに対応し、とくに高齢ドライバーに推奨されている車両です。同社では、最上位機種のCX-8からコンパクトカーのデミオまで、同じ安全装備を用意するという安全思想を掲げています。
デミオが「サポカーS・ワイド」に該当したことで、CX-8からデミオまでの主要6車種全種(ロードスター/ロードスターRFをのぞく)が「サポカーS・ワイド」に該当。
さて、デミオの今回の改良は、対車両に加えて対歩行者にも対応した「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に加えて、「車線逸脱警報システム(LDWS)」と「ハイビーム・コントロール・システム(HBC)」を全車に標準装備。
すでに標準化されていた「AT誤発進抑制制御(前進時)」との組み合わせにより、上記の「サポカーS・ワイド」に対応したことになります。ほかにも、「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(後退時)」やリヤパーキングセンサーも全車に標準で用意。
さらに、前後、左右、俯瞰映像を映し出す「360°ビューモニター」、「フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)」を「13C」、「15MB」をのぞく全車にメーカーオプション設定することで、低速走行時にドライバーの死角の認知をサポートします。
ボディカラーでは、「ソウルレッドクリスタルメタリック」を5万4000円でオプション設定するなど、外観の質感向上も図られています。なお、撮影車両は「ソウルレッドクリスタルメタリック」をまとった特別仕様車の「XD Noble Crimson(ノーブル・クリムゾン)」。
デミオの価格帯は、1.3Lのガソリン車が139万3200円〜198万1800円(特別仕様車含む)。1.5Lディーゼルエンジン車は、181万4400円〜226万2600円です。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)