日産がトップ10から消えた! 2017年10月の登録車セールスランキング

日産自動車が完成車検査における不正により国内販売を実質的に停止した2017年10月。9月にはトップセラーとなったノートがいなくなるということで、ランキングの変動が予想されていましたが、なんと10台中8台がトヨタ車という結果になりました。

僅差でトップになったのは、8月にも1位となっていたコンパクト・ハイブリッドカーのアクア。そこにプリウスが続きます。また、ルーミーとタンクというスライドドアのコンパクトカーがトップ10に入ってきたのも目立つところ。ホンダ・フリードも含めて、スライドドアのモデルは5台がトップ10に顔を並べています。

●2017年10月 登録車販売ランキングトップ10(自販連調べ)
1位 トヨタ アクア 10,031台(前月3位)
2位 トヨタ プリウス 10,014台(同2位)
3位 トヨタ ヴォクシー 7,417台(同8位)
4位 トヨタ ルーミー 7,090台(同10位)
5位 ホンダ フリード 7,060台(同4位)
6位 ホンダ フィット 7,020台(同5位)
7位 トヨタ シエンタ 6,692台(同6位)
8位 トヨタ カローラ 6,505台(同14位)
9位 トヨタ タンク 6,064台(同13位)
10位 トヨタ ヴィッツ 5,900台(同11位)

ちなみに、日産自動車でもっとも売れたのは電気自動車リーフ(19位)、ノートは25位と落ち込んでいます。日産自動車が国内向けの出荷を再開する11月には、また大きく変化することが予想されますが、はたしてどこまで回復することができるのか。ブランド価値の毀損も含めて、次回のランキング発表が気になるといえそうです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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