なお、兄貴分のXC90も登場時の乗り味は少し洗練さに欠けている印象がありましたが、少し距離を伸ばした固体では良好といえる乗り心地でしたので、もちろん固体差もあるかもしれません。
操舵時の反応も素直で、SUVにありがちなロールもよく抑えられています。それでいながら路面さえ荒れていなければ比較的ソフトといえる走りを披露してくれますので、上質な内・外装を裏切らない仕上がりといえそう。
金属バネの乗り味も気になるところですが、内装を中心に「スカンジナビアン・デザイン」を取り込んだ新型XC60の雰囲気にマッチした上質な走り。エアサスペンション装着車ではまずまず実現されていることが確認できました。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)