【SUPER GT2017】ランクトップに返り咲いた初音ミク!第7戦タイRdを振り返り、チャンピオン争いを占う

いよいよツインリンクもてぎでの最終戦を残すのみとなったSUPER GT2017シーズン。10月7〜8日にタイのチャンインターナショナルサーキットで開催された「2017 AUTOBACS SUPER GT Round7 Chang SUPER GT RACE」では、いよいよシーズンチャンピオンを狙えるチームが絞られてきています。

最終戦ツインリンクもてぎでのチャンピオン争いを占うためにもタイラウンドでの戦いを振り返ってみることにしましょう。

予選日午前中の最大のトピックは、鈴鹿戦で2位を走行しながらも横転クラッシュで大破したVivaC 86 MCが完全修復され、空輸でタイ戦に間に合ったことではないでしょうか。

箱換えも辞さないほどの大破となったVivaC 86 MCですが、新車で買えるGT3ならまだしもマザーシャーシのマシンはGTAから共通部品やシャーシを購入してチームが一から作るもの。つまり大破したら作り直さなくてはならないのですが、もうこれはチーム代表にして監督の土屋武士さんの意地。薄かろうがなんだろうが2年連続チャンピオンへの望みをつないだということで大きな拍手を送りたいほどの偉業といえるでしょう。

そんな話題もあった予選日、午後からはタイ特有のスコール!Q1は各車レインタイヤでのアタックとなりHitotsuyama Audi R8 LMSのリチャード・ライアンがJMS P.MU LMcorsa RC F GT3の坪井翔とのアタック合戦の末Q1トップで通過。続くQ2は一瞬晴れ間が見えたもののスリックタイヤ勢は1周でレインタイヤにチェンジ。

そんな中、Hitotsuyama Audi R8 LMSの柳田真孝が1分38秒142というスーパーラップを叩き出してポールポジションを獲得。

優勝は経験したことのあるHitotsuyama Audi R8 LMSですがポールポジションは参戦以来初めて。そのポールポジションをタイの地で獲得したのです。

そしてチャンピオン争いの中核となるJMS P.MU LMcorsa RC F GT3が2番グリッド、グッドスマイル 初音ミク AMGが4番グリッドとなります。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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