東京モーターショーでは自動車メーカ以外の関連企業も数多く出展しています。 そんなブースものぞいてみましょう。
ファルケンのブースではドドーンとレッドブルエアレースに参戦しているEDGE540V3(の、レプリカ。ちょっと小さい)が鎮座しています。
プレスデーには室屋選手もチームコーディネーターのフライさんと来場していました。
「ヒストリックカーユーザーのリクエストに…」というナレーションにひかれて入ったヨコハマブースでは、懐かしのADVAN HF TypeDがアドバンの「おむすびホイール」ことA3Aに装着されていました。
その奥に「光るタイヤ」という不思議なキーワードが。発電するタイヤとか?…そもそも見えないし。
で、ストロボを炊いて写真を撮ると…ちょっとびっくりするくらいビカビカしたタイヤが浮かび上がりました。
開発担当者の方に話を伺うと「これはタイヤ自体の発光ではなく、光を反射しています」とのこと。反射と聞くと簡単なようですが、光が入ってきた方向に反射するのは容易ではなく、タイヤゴムの上に反射材(アルミを蒸着させ、その上に微細なガラスの球が敷かれている)が配合されているそうです。
この技術のメリットは、
・効果がタイヤの寿命まで落ちない(塗料でない為、劣化しない)
・タイヤのグリップ性能に影響を与えない(接地面ではない為、溝が無くなる迄効果が続く)
・天候の影響を受けにくい(瞬間的には水や泥の影響を受けますが、停止する迄にガラス面が洗浄される事でより鮮明に反射する…勿論、ドロドロのヌタヌタは例外)
さらに光学的情報を元に作動するブレーキアシストなどの安全装備に対しても新しい情報を提供できるということです。
これらの装置は、暗くなるとある程度精度の低下がある訳ですが、これほど明るく光を反射する対象があれば、より確実な車間測定の判断材料が一つ増え、安全性の向上に寄与します。何より視認性が反射板並みに高い。人にもAIにも判りやすく、ランニングコストが不要な安全技術。装着した人から安全になります。
まだ研究段階という事ですが、オリンピックの頃に街中を走り、海外の観光客をザワつかせて欲しい新技術です。
(川崎BASE)