【東京モーターショー2017】メルセデスは電気自動車、燃料電池、自動運転と全方位に完璧な未来を示す

ついに第45回 東京モーターショーが開幕しました。アメリカやイタリアの輸入車ブランドは出展を見合わせるなどインターナショナルショーとしては寂しさを増していますが、日本で人気のドイツ系ブランドは相変わらず力を入れている印象です。

なかでもプレミアムブランドとして知られ、輸入車全体としてもナンバーワンの座を不動のものとしているメルセデスの注力ぶりは目立っています。なにしろ、4台のショーモデルを東京モーターショーにおいてアジア初公開したのです。

その4台は、それぞれがメルセデスを支える4つのブランドから選ばれています。

メルセデス・ベンツからは燃料電池車「GLC F-CELL」、スマートからはステアリングやペダルのない完全自動運転の「smart vision EQ fortwo」、電気自動車ブランドのEQはフロントグリルがディスプレイになっている「Concept EQ A」を出展しました。そして、最強のF1マシンテクノロジーを公道仕様としたのが「Mercedes-AMG Project ONE」になります。

燃料電池車、電気自動車、自動運転、スーパースポーツカーと顔ぶれも多彩なのは、メルセデス(ダイムラー)の全方位戦略を示しているといえそうです。

また、プレスカンファレンスにはメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長のほか、ダイムラー社からはメルセデス・ベンツ・カーズ営業・マーケティング統括のブリッター・ゼーガー氏、スマートの責任者であるアネット・ウィンクラー氏、そしてメルセデスAMG社の商品・マーケティング統括であるエバ・ヴィーゼ氏の3名が登壇。上野社長を除く3名が女性というのも、ダイムラーの多様性を示しているようで、印象的でした。

また、メルセデス・ベンツ日本としては、完全にオンラインでクルマを購入できるオンラインストアを開始することも発表。その第一弾として、SLC200のMT車、スマート・ブラバス・フォーフォー・キャンバストップリミテッド、スマートフォーフォー・ターボ・クロスタウン・リミテッドの3モデルが用意されることもアナウンスされました。このオンライン販売される2台のスマートは、いずれも東京モーターショーのメルセデス・ブースにて確認することができます。

(山本晋也)

 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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