第45回東京モーターショーは、10月25日に報道関係者向けの「プレスデイ」で開幕しました。会場の東京ビッグサイトでは、日本のほか、ドイツ、フランス、スウェーデンなどの欧州自動車メーカーによるコンセプトカーや新型車両の発表が行われました。
日産自動車も世界初公開となるコンセプトカーや参考出展車両、市販車など合計13モデルを展示しています。その中でも、コンセプトカー「NISSAN IMx」と並んでメインステージを飾るスポーティーなクルマに熱い視線が注がれていました。
竹藪のグリーンをバッグに、フロントの赤いストライプが鮮やかなクルマは「LEAF NISMO Concept」。今年9月にフルモデルチェンジした新型「日産リーフ」をベースに、同社のモータースポーツ部門であるNISMO(ニッサン モータースポーツ インターナショナル社)が手掛けたコンセプトカーです。
NISMOがレース活動で培ったノウハウを投入して開発された専用エクステリアにより、空気抵抗値を悪化させることなく高速走行時のリフト量を低減させるよう、空力性能が高められているそうです。
また、専用サスペンションと高性能タイヤによるハンドリング性能の強化と専用チューニングコンピューターによる瞬発力の高い加速フィールにより、NISMOらしい走りの楽しさを提供する一台。
とかく環境性能ばかりが強調されがちな電気自動車(EV)ですが、「LEAF NISMO Concept」はスポーティーな走りがEVでも実現できることを提案しています。
自動運転と電動化が大きなトレンドとなっている自動車産業ではありますが、日産をはじめ各社の展示からは、環境や安全性能の向上に努めながらも、同時にクルマを走らせる楽しさの新しい提案が見られる今回の東京モーターショーです。
(Toru ISHIKAWA)