名曲の舞台・浄蓮の滝や紅葉、特産のワサビなどプラスアルファが楽しめる道の駅 天城越え(静岡)【車中泊女子の全国縦断記】

ドライブでお立ち寄りの定番ともいえる道の駅の中でも「プラスアルファ」が期待できる道の駅を紹介するシリーズ、今回は静岡県の道の駅【天城越え】です。

【道の駅 天城越え】
住所:静岡県伊豆市湯ヶ島892-6
電話:0558-85-1110
駐車:普通車 200台/大型 9台/身障者 6台

わさび漬け、わさび酒、わさびソフトクリームなどなど特産のわさび製品が豊富に取り揃えられています。道の駅の外観もとにかくわさび推し!

道の駅から続く散策路をお散歩。訪れた年の11月初旬は紅葉にはまだ早く、色づきはここが一番よかったです。

この散策路は、【文化の道100選】にも選定されているハイキングコース【踊子歩道】。道の駅はその中間地点にあたります。

時間に余裕があるなら、紅葉とわさび畑を眺めながらの森林浴散歩もいいですね。

道の駅から歩くこと約1kmで滑沢渓谷に到着。ほんのちょっと離れてるだけで、紅葉の色づきに差があります。樹齢450年超え、天然記念物の【太郎杉】までは、ここからさらに30分くらいです。

道の駅【天城越え】から国道414号線を約2~3kmほど北に【浄蓮の滝観光センター】があり、そこから浄蓮の滝まで遊歩道が整備されています。もちろんお土産ものもあるし、お食事もできますよ。

お土産屋さんの隅に隠れるように弁財天様が祀られていました。昔々このあたりでは天災・地災による山崩れが頻発しており、かつて滝の近くに建っていた【浄蓮寺】(ここから「浄蓮の滝」と呼ばれるようになった)も壊滅の憂き目に遭ってしまいました。

そこで祀られていた弁財天様が自ら立ち上がり、滝壺に身を沈めてからは不思議と地盤が安定したという言い伝えがあるそうです。

滝まで降りる小径は少し狭くて、急な階段となっています。降り切ったあたりに青々とした絨毯のようなわさび畑があり、それを庭のように見下ろす1軒の売店【丸岩安藤わさび店(浄蓮の滝支店)】があります。懐かしいような風情ある佇まいです。

売店では生わさびをはじめ様々なわさび製品やお土産品などを販売しています。

おススメは、蔵王のバニラアイス(ラクトアイス)に摺りおろしたての生わさびをトッピングした「わさびアイスクリーム」!生わさびは鼻にツーンとこないのが特徴。わさび好きには爽やかな辛さがクせになりそう。意外とアイスクリームとの相性もいいんです。

ちなみに道の駅【天城越え】でも「わさびソフトクリーム」と、バニラソフトクリームに摺りおろしたての生わさびをトッピングしたソフトクリームの2種類を販売していますので、食べ比べてみては!?

浄蓮の滝は、日本の滝百選にも選定されている幅7m/高さ25mの名瀑。何はともあれ誰しも石川さゆりさんの名曲『天城越え』を連想するでしょう。展望所には、やっぱり歌碑がありました。

1万7000年前(!)に伊豆東部火山群の鉢窪山スコリア丘が噴火した際に流出した玄武岩の岩肌を垂直に落ちる直瀑で、滝の右側には柱状節理が見られます。

浄蓮の滝にはジョロウグモ伝説があります。滝の主がジョロウグモに化身し、樵(きこり)に「滝の周りの木を伐ってはならない」と諭した、というものです。もし周辺でジョロウグモを見ても慌てず騒がず、そっとしておきましょうね。

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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