同氏が担当したというインテリアでは、最高のシートと自負するXC90と同じフロントシートのほか、最も強調したいのがインパネを左右に貫く加飾。この流木などをモチーフにした木目調のデコレーションを実現するのに苦労したそう。
それは、量産車で「金属、プラスチック、木」という3つの異なる素材を組み合わせる難しさ。それぞれ膨張係数が異なるため、インパネに小さな隙間ができやすく、いわゆるチリ合わせに非常に苦労したそうです。最初からこれほど大変なのが分かっていたら、やらなかったとコメントするほど。
異なる3つの膨張係数の違いを(調整)吸収するのが、エアアウトレット下に配された0.5mmほどのスウェーデン国旗をモチーフにした金属の素材で、これを採用することで、異なる膨張係数の帳尻合わせが可能になり、見事なチリ合わせを実現しているそうです。
ほかにも、XC90から採用されているシートのスウェーデン国旗もありますが、こちらは遊び心のある飾りで、ボルボらしさをさり気なく主張しています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘、ボルボ)
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