レッドブルエアレースの2017シーズンも最終戦。ついにチャンピオンが決定します。第6戦終了時には室屋選手のランキングは4位、ワールドチャンピオンの夢は絶たれたかと思われました。しかし、第7戦ラウジッツでの勝利でタイトル獲得の可能性が蘇りました。
という訳で、最終戦を前に各選手のチャンピオン獲得条件を確認しておきましょう。
エアレースで獲得できるポイントは1位から順に15,12,9,7,6,5,4,3,2,1となり、11位以下の選手は無得点=ポイントは獲得出来ません。第7戦終了時点で、チャンピオン獲得の可能性が有るのは14名中、4名に絞られました。ランキング順にマルティン・ソンカ、室屋義秀、ピート・マクロード、カービー・チャンブリスの4選手です。
5位のマット・ホール選手は現在37pt。エアレースで最大獲得出来るのポイントは15。優勝しても52pt。ソンカ選手は7戦終了時点で既に63pt獲得していますので、5位以下の選手は脱落です。
まず4位で今季2勝しているチャンブリス選手は52pt。
優勝した場合は67pt。ソンカ選手が6位(+3:66pt)、室屋選手が4位(+7:66pt)、マクロード選手が3位(+9:65pt)以下ならばタイトル獲得です。2位の場合は64pts。ソンカ選手が10位(+1:64pt)/室屋選手が7位(+4:63pt)/マクロード選手が4位以下(+7:63pt)の場合、タイトル獲得ですが、好調な3名を他の選手が上回るというのは難しいでしょう。
3位のマクロード選手は56pt。
優勝すると71pt。ソンカ選手が4位(+7:70pt)/室屋選手が3位(+9:68pt)以下であればタイトルは獲得です。2位では68pt。ソンカ選手が7位(+4:67pt)/室屋選手が4位(+7:66pt)以下でタイトル獲得ですが、今季未勝利のマクロード選手にとって厳しいハードルです。
1位のマルティン・ソンカ選手は優勝するか2位に入ると文句なしにタイトル決定。
また、室屋・マクロード・チャンブリスの3選手より上位で飛べれば、順位を問わずチャンピオン獲得となります。
そして、2位の室屋選手は現在59pt。
優勝した場合74ptに到達しますが、ソンカ選手が2位だと+12:75ptで1ポイント届きません。2位の場合は71pt。ソンカ選手が4位(+7:70pt)以下でなければやはりタイトルに届きません。今シーズンのソンカ選手は速いだけでなく、ノーポイントのレースがない堅実なフライトで戦っています。室屋選手はソンカ選手との間に誰か一人挟んで勝つ以外にタイトル獲得の芽はありません。