トヨタがGRブランドで「ミッドシップ・ハイブリッドスポーツ」を市販か?

ちなみに2017年仕様の「TS050 HYBRID」は、500psを発生する2.4L V6ツインターボエンジンに、500psを発生するDENSO製ハイブリッドモーターを組み合わせたハイブリッド・システムを採用。総システム出力1,000psを誇るマシン。

さすがに、そのままとは言わないものの、市場で扱い易い仕様にチューンして市販化する可能性は十分考えられます。と言うのも、1967年には「トヨタ2000GT」を、2010年にはレクサス「LFA」を、さらに今年の3月にはレクサス「LC」の発売実績を持つトヨタだけに、今回社内で発足させたGRカンパニーを通して実現する可能性があるからです。

おりしも、トヨタは今後のEV開発に向けて「787B」を開発したマツダや、トヨタのハイブリッド技術を下支えするDENSOとの最強タッグを組んだばかり。その成果は今後のスポーツカー開発にも大いに寄与しそう。

「ワク・ドキ」をモットーに掲げる自らがクルマ好きの豊田章男社長なら、きっと実現してみせるのではないでしょうか。

既に「GR」シリーズの第1弾として、ヴィッツに「GR」と「GR SPORT」を、プリウスPHV、ハリアー、マークX、ヴォクシー、ノアに「GR SPORT」を設定し、9月19日に発売。

今後はヴィッツに「GRMN」、86に「GR」、アクアとプリウスαに「GR SPORT」を追加し、ヴィッツGRMNは2018年春頃、86GR、アクアGR SPORT、プリウスα GR SPORTを今冬に発売する予定とか。

さらにはクルマの楽しさを広めることを狙いとした地域拠点「GRガレージ」を順次、立ち上げるなど、具体的に動き出しており、新生「GRカンパニー」の動きから今後も目が離せそうにありません。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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