トヨタの自動運転開発を担う「TRI」に米ベンチャー「LUMINAR」社が貢献

その技術の根幹となるのが、認識距離や映像処理能力を向上させた米「LUMINAR」社の新型「LiDAR」(レーザースキャナー)で、物体の形状や位置を正確に把握可能。視野の調整により、最も認識が必要な方向に焦点を合わせることができるそうです。

「LUMINAR」社は、2012年に当時16歳だった若き天才オースティン・ラッセル氏(現在22歳)が創設した米国のベンチャー企業で、高校時代にカリフォルニア大学アーバイン校のベックマンレーザー研究所でAR(拡張現実)やワイヤレス給電のプロジェクトに関わったことがきっかけで3D技術の開発を思い立ったそうです。

「LiDAR」センサーは他社製品に比べて測定距離が200mと長く、一般的な製品(35m)を大幅に上回り、解像度も他社製品と比較すると格段に高い模様。

TRIでは、LUMINAR社と共に開発を加速させていく考えのようで、今後、全米のトヨタのR&D 拠点で自動運転のテストを予定しているそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、LUMINAR)

【関連記事】

BMW 7シリーズが反撃のビッグマイチェン!自動運転でアウディA8を追撃
https://clicccar.com/2017/10/10/518695/

BMWは2021年の自動運転車に「駆け抜ける喜びモード」スイッチを設定!?
https://clicccar.com/2017/10/01/516753/

トヨタ自動車が「自動運転技術」の開発進捗状況と「自動運転白書」を公表!
https://clicccar.com/2017/10/01/516547/

高精度な自動運転技術を搭載か!? アストンマーティン ヴァンテージ次期型
https://clicccar.com/2017/09/18/509722/

トヨタが2023年に「レベル4」の自動運転車導入を目指す!?
https://clicccar.com/2017/08/01/495266/

【関連リンク】

LUMINAR
https://www.luminartech.com/

トヨタの自動運転への取り組み-ビジョン、戦略、開発(自動運転白書)
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/automated/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる