走りのひとつの特徴として、背高系らしく高速走行時の直進安定性にかなり配慮されているのが分かります。その一方でコーナリング時の姿勢は当然ながらアンダーステアになるように徹底的にしつけられていて、軽快さはなくても安心して走らせることができます。
ひとつ気になるのは、停車前にアイドリングストップが作動するコースティングによる減速フィールで、燃費を少しでも稼ぐためにアクセルを戻しても「スー」っと進む感じが強くします。N-BOXに限らず、コースティング対応車に多い傾向ではありますが、思ったよりも進んでしまいますので、早めにブレーキを踏むなど多少慣れが必要です。
なお、全国軽自動車協会連合会より発表された軽四輪車 通称名別新車販売速報により、N-BOXシリーズの2017年度上期(2017年4月〜9月)における販売台数は94,601台となり、登録車を含む車名別新車販売台数において第1位を獲得。この記録は2002年度上期に「フィット」が達成して以来、15年ぶりでホンダの届出車としては初めてとなります。
(塚田勝弘)