上毛三山その2は、榛名山の神を祀る【榛名神社】です。
榛名山山頂には榛名湖と榛名富士があり、夏にはキャンプ、冬はイルミネーションと年間を通して人気のスポットです。そして榛名山の中腹にあるのが、関東有数のパワースポットとして知られる榛名神社です。
駐車場はいくつも点在してるけど、大型キャンピングカーでは停めづらいだろうと判断して早めに停めて歩いて登りました。
古めかしい宿坊や旅籠をはじめお土産屋やお茶屋さんなどが建ち並び、これほど栄えているとは驚きました! 国登録有形文化財に指定されている宿坊もあり、歴史を感じます。
随神門(国指定重要文化財)から、いざ神域へ。巌山一帯が境内地であり、その規模は15万平方メートルにもおよびます!
門を見上げると【大々御神楽】の額が。神代舞(大々御神楽三十六座)は250年前から伝えられたもので、国の無形文化財に指定されています。毎年2月15日と5月5日に奉納されます。
参道は巨木に囲まれて神秘的な雰囲気。近年では珍しく売店がありました。訪れる参拝者が多い証ですね。
御神水も汲めます。が、ここから水を持って駐車場まで戻るのは大変そう!
その昔、神仏習合で寺院があった名残りがいくつもあります。この三重塔も、そのひとつ。
神橋を渡ります。左上あたりに、お堂があった名残りの扉が映っているのが分かるでしょうか? このような超芸術トマソン的なものも岩壁などに遺されています。
手水舎は、朱塗りで目を見張る豪奢さ!
神幸殿(みゆきでん)は江戸末期の安政6年(1859年)建造、国指定重要文化財。
奇岩を背に建つ双龍門、こちらも国指定重要文化財。総ケヤキ造で、龍の彫刻がそれはもう見事で見惚れてしまいます。
ここをくぐれば、いよいよ榛名神社です!
ついに到着しました。左側に国祖社・額殿、右側に本社・幣殿・拝殿。いずれも国指定重要文化財です。
御祭神は、火の神・火産霊神(ほむすびのかみ・カグツチ/鎮火開運)、土の神・埴山毘売神(はにやまひめのかみ/五穀豊穣)。綏靖(すいぜい)天皇の時代に饒速日命(ニギハヤヒ)の御子、可美真手命(ウマシマデ)父子が山中に神籬(ひもろぎ)を立て天神地祇を祀ったのが始まりといわれています。
第31代 用命天皇(585〜587年)の時代に祭祀の場が創建されたと伝えられ、御祭神は、本社の背後にそびえる御姿岩の洞窟中に祀られています。今も神籬が立てられているのが見えますよ。
現在、国祖社・額殿の保存修理工事中ですが、本殿参拝に支障はありません。筆者は写真を撮りながらゆっくり歩いたので1時間ほどかかりましたが、一般的には往復約40分くらいです。
榛名湖では遊覧船やトテ馬車、ロープウェイで榛名富士山頂から湖を一望するなど、観光に事欠きません。外輪山トレッキングも2〜3時間で手軽に楽しめます。
また、榛名湖温泉の日帰り入浴が可能なホテルや旅館などもあるので1日たっぷり遊べますね。
(松本しう周己)
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