【新車試乗】歴代シリーズで初めて搭載される4代目スイフトスポーツのターボエンジンの特徴は?

2017年7月にフルモデルチェンジしたスズキのスイフトスポーツには、歴代初となる1.4リットルのターボエンジンが搭載されました。

スイフトスポーツは2003年に登場した初代が1.5リットル自然吸気、2005年の2代目、20011年の3代目には1.6リットルの自然吸気エンジンが搭載されていました。シリーズのなかで初めて搭載される1.4リットルのターボエンジンは従来の自然吸気エンジンよりもロングストロークタイプで、しっかりとトルクを発生させるタイプのディメンションを持っています。

燃料噴射はマニホールド噴射ではなく筒内直接噴射としています。より細かい燃焼制御を可能にするため、インジェクターは7ホール式を採用。ターボの過給圧制御は排ガスを制御するウエイストゲート方式。アイドリング状態からウエイストゲートが閉じている制御方法なので、低速からしっかりと過給が効き高トルクを発生します。

ミッションは6速のマニュアルミッションで、同じく6速のATが用意されます。先代モデルもMTは6速でしたが、4代目用はギヤ比が見直され、よりクローズドレシオとなりシフトアップ時の回転ダウンを抑えた仕様となっています。ATは先代がCVTであったのに対し、コンベンショナルな6速ATを採用しました。

4代目スイフトスポーツのパワートレインは一新され、現代的なコンパクトカーらしいものになったといえます。

(文:諸星陽一/写真:小林 和久)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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