ルノー・日産・三菱自の「アライアンス2022」に秘められた真の狙いとは?

2022年までの6カ年中期経営計画「アライアンス2022」を先頃発表したルノー・日産・三菱連合。

ルノー・日産両社は1999年の資本業務提携以来、プラットフォームの共通化などで経営効率を高めて来ており、昨秋には三菱自をアライアンスに加え、今後更なる共通部品の採用拡大により、2022年までにこれまでの倍となる1.3兆円規模のシナジー効果を創出、EVや自動運転車の投入を加速させるそうです。

2020年までにEV専用のプラットフォームを用意した上で、2022年までにピュアEVを新たに12車種投入。自動運転技術を3社合計で40車種に採用、グローバル販売台数を1,400万台/年(昨年比+40%)以上に高め、総売上高26兆円(同+30%)以上を目指すとしています。

またパワートレインでは、全販売車両の75%(現状30%)にまで共通化を拡大する計画のようで、既存の31機のエンジンのうち、22機を共通化、コネクテッド技術についても90%の車種に対応させるそうです。

ルノー・日産・三菱アライアンスでは、今後もその規模を活かし、「共通化」を軸に持続的な成長を図る考えで、今回公開された「アライアンス2022」からは、EVの量産拡大を機に世界制覇を狙うシナリオが窺えます。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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