マフラーと中間パイプを交換したエキゾーストやエアクリーナーを交換している程度ですが、少々勇ましくなったサウンドのおかげで体感パワーはアップ。さらに、ローターとパッドを交換したブレーキシステムは信頼できるフィーリングで、100km/hオーバーからのハードブレーキングでヘアピンに進入するといったシーンでも安心してペダルを踏んでいけるのを確認できました。
ただし、路面の荒れた群サイでは、ボディが跳ねてしまうことも。抜群に速く走ることができるのは間違いなのですが、いまどきのどっしりとした安心感のある味付けではなく、各部の遊びを減らしたシャープなハンドリングといった印象が強い走りになっています。
「走る・曲がる・止まる」の三要素でいえば、ブレーキが優っているようで、荒れた路面でのフルブレーキングではリヤタイヤの接地感が抜けていくのを感じるシーンもあり。STIパフォーマンスパッケージの装着により内外装の仕上がりではコンプリートカーらしく思えますが、その走り味は各部を引き締めたチューニングカー的な刺激に満ちていたのです。
(写真・文:山本晋也)
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