1982年の最高速テスト、国産1・2位はRE雨宮、RSヤマモトの二大巨匠!【OPTION1983年2月号・その3】

SS久保はお客様号でエントリー

SS久保ソアラ2800GTターボ 263.73km/h

SS久保からエントリーしたソアラは、熊本県のオーナーが自らチューニングしたクルマだ。エンジンはシグマ製ノーマルボアピストンを使用する以外、まったくノーマル。これにシグマ製ボルトオンキット、大径のK27/3064G/11.11タービン、スイッチON式の増量装置を備える。

まったくノーマルボディで263.73km/hということは、パワー的に330ps近くになる計算だ。増量装置もオーナー自作。水温センサーの抵抗を手元のスイッチで可変するもので、スイッチONすると外気温がマイナス20度の時と同様の16KΩの抵抗信号を伝達と、チョークが全開になるわけだ。テスト時にドライブした津々見氏によれば、5速4000rpmでスイッチONすると明らかに体感できるくらい加速が向上したという。

SS久保ソアラのオーナーさん、「はるばる熊本から自走してきた甲斐があったとです。クルマは全部自己流でチューンしましたが、久保さんにお願いして出場したとです」。

[エンジン]排気量:2759cc/ボア・ストローク:83.0×85.0/ピストン:シグマ製鋳造/カムシャフト:ノーマル/クランク:ノーマル/燃焼室+ポート:ノーマル/圧縮比:5.5:1/タービン:KKK K27/3064G/11.11/ウエイストゲート:シグマBタイプ/インタークーラー:シグマ水冷/EXマニホールド:シグマ・ステンレスタコ足/燃料増量装置:シグマ改造24kΩ
[サスペンション]Fコイル:強化製/Fショック:TRDガス/Rコイル:強化製/Rショック:ビルシュタイン/ブレーキ:ガーリング製ローター/ロッキード製キャリパー
[タイヤ]F:グッドリッチ205/55VR16/R:ダンロップ205/70VR15
[ギヤ比]トップ:0.783/ファイナル:3.583
[エアロ」フロント:FRPスポイラー/リヤ:ウレタンスポイラー

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RSヤマモト号のドライブ・インプレッションがなぜだか記述がない!? それでも、抜けるギアを左手で抑え、ステアリングを右手で操作・・・恐ろしいことだけは十分に伝わります。
次回【その4】からは、この日のその他マシンのチェックをしていきますヨ!

[OPTION 1983年2月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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