トヨタ自動車が8月28日、「自動ブレーキ」や「ペダル踏み間違い防止」機能を2018年度内に乗用車全体の約9割に装備すると発表しました。
同社調査によると、追突事故発生率が衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」装備車で約5割、「ICS(インテリジェントクリアランスソナー)」も装備した場合、約9割減少することが判明したそうです。
「自動ブレーキ」については、全車装備を目指しているものの、「ICS」の装備については現状約3割に留まっているようで、トヨタでは今回の調査で事故低減には両機能の併用が欠かせないと判断したようです。
また駐車場で発生した事故のうち、約2,500件の事故データを解析した結果、「ICS」の装備車ではペダルの踏み間違い事故が約7割、後退時の事故も約4割減少することが判ったそうで、トヨタはこれらの解析結果を踏まえ、「Toyota Safety Sense」「ICS」の装備車をコンパクトカーも含めて大幅に拡充することにしたもの。
また同社は交通事故ゼロ社会の実現に向けて、技術面の進化だけでなく、人を中心にした安全安心なカーライフをサポートする活動「サポトヨ」をスタート。
公開されたCM動画にもあるように、ちょっとした脇見など、不注意による事故は高齢者に限った話では無いだけに、先進安全機能の装備拡大は事故の未然防止に今後大きな威力を発揮することになりそうです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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トヨタ「サポトヨ」
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