先月初めにこちらでもお伝えした、愛知の名門ラリーチーム「LUCK」が製作をすすめている全日本ラリー選手権仕様「86」。
ついに3月1日、愛知県は美浜サーキットにおいてシェイクダウンが行われたことを、モータースポーツ誌をはじめ各媒体で報道されています。
以下の情報は、LUCKスタッフブログより。
LUCK OFFICIAL WEBSITE
http://www.luck.co.jp/
LUCKスタッフブログ
http://luckstaff.cocolog-nifty.com/
この日、会場に詰めていたドライバーは2011年全日本ラリー選手権総合チャンピオンの勝田範彦選手、2010年JN-3クラスチャンピオンの香川秀樹選手、昨年度はホンダS2000を駆っていた筒井克彦選手、そして中部近畿ラリー選手権で好成績を挙げている大倉聡選手の、4人。
ブログでは、今回のシェイクダウンがドライバーオーディションを兼ねたものである事を認めていますが、このうち勝田選手は今年度もインプレッサで参戦することがほぼ確実視されていますから、残りの3人のうちのいずれかが今年度LUCK86のステアリングを握ることになるのでしょう。
会場には昨年の全日本で筒井選手が乗っていたS2000が持ち込まれ、86とのタイムの比較も行われた様子。
その結果、約1kmのコースで86とS2000のタイム差は、わずか0.6秒!
完成したばかりのマシンでセッティングも定まっておらず、しかも相手は一線級のマシンだったのですから、これは驚異的なパフォーマンスだということが言えるでしょう。
ブログではテスト中の86の映像も公開されていますが(もしかするとサーキットを全開走行する86の映像は、これが本邦初かも?)、エンジンコンピュータがノーマル状態であるにもかかわらず、とても小気味のいいトルクフルな走りを見せてくれています。
また「elsport」(エルスポーツ)ブランドのサスを展開するLUCKゆえに、すでに足回りもかなりの完成度へ到達していることがわかりますね。
基本的コンポーネントが完成し、開幕戦に向けて徐々に熟成を深めていくLUCK86。
今年の全日本ラリー選手権の台風の目になるのか、これからも要注目です。
【角須 穣】