日本では、2016年10月7日、国土交通省が国連欧州経済委員会(UNECE)の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で新たな国際基準が採択されたことを受けて、車両保安基準を一部改正。デイタイムランニングライト(DRL)に関する基準が新設され、すでにDRLが解禁されていることになります。
なお、この車両保安基準改正では、HVやPHV、EVなどのEV(モーター走行時)に歩行者などに存在を知らせる「車両接近通報装置」や、薄暮状態になると自動的にヘッドライトが点灯する「オートライト機能」の義務化も盛り込まれています。
この「オートライト機能」の義務化は2020年4月施行の新基準で、走行中に一定の暗さになった場合、自動でライトが点灯し、ドライバーが手動で消灯することができなくなります。
この新基準に先駆けて、アウディ ジャパンではDRLを標準装備化する事で対応。DRLではイグニッションをオンにすると自動的に点灯し、昼間もヘッドライトを点灯することで、日中や薄暮時の歩行者や対向車への被視認性を向上し、安全な通行に役立てていきたいとしています。
また、アウディのDRLにはLEDを採用することで消費電力を抑えており、常時点灯であっても燃費に影響はないそう。アウディでは今回、8月からデリバリーされるモデルから順次DRLを標準搭載。すでにアウディQ2から導入されています。
(塚田勝弘)