マツダCX-5で名古屋から能登へ。「日本の美ってなんだろう」の旅【中編】

■滲むような艶めかしさ。夕日の和倉温泉

最後にたどり着いたのは能登半島、和倉温泉です。夕刻、ちょうど静かな七尾湾を夕日が染めていました。思わずクルマを止めてホゲーと息を吐きます。

能登半島の色彩は、とても『日本の美意識』的。日本の染物や器などが追い求めてきた色そのものが目の前にあるような贅沢さを感じさせます。

そんな夕日を映すCX-5は、昼とはガラリと表情が変わり、滲むように艶めかしさを浮かび上がらせます。まるで生き物のよう。

輝きの中に、陰翳や生命感を感じさせる。なんとなく金を背景としたいくつかの日本画の名作を思いました。

旅の初日。それぞれの場面を映しこんでは表情を変えていくCX-5の姿に驚かされた1日となりました。旅の2日目は、能登をさらに進んで輪島、美しい浜をクルマで走る千里浜などを経て、金沢に向かいます。

この記事の著者

くぼきひろこ 近影

くぼきひろこ

もともと一族郎党モーター好きな家庭に生まれたんですが、なぜか私だけ車にあまり興味がなく…。偶然のご縁があってクリッカーと関わるようになりました。様々な車やその周りの人々と出会いに恵まれ、最近なんとなく「あれ?車、もしかしてすごく好きかも??」そんな思春期のような心持ちです。
知識も経験もほぼゼロからスタート。そして今も限りなくゼロに近いですが、車愛の萌芽をたよりに、いつか一番好きなスタイルを見つけられたらと思っています。
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