パーソナルユースを重視したスペシャルメイドモデルも充実の日産・NV350キャラバン

バンモデルのパーソナルユースも重視した設定となっている日産のキャブオーバー1BOX「NV350キャラバン」は、スペシャルメイドのモデルについてもかなり充実した内容となっています。

「NV350キャラバン」はバン・ワゴンといった基本タイプのほかに、ワイドバンやマイクロバス(14名乗り)、特装車(保冷バンなど)が用意されています。そうした一連のシリーズのなかで一般ユーザーが注目なのが「トランスポーター」というシリーズ。これはバンをベースに日産が改造を施したモデルです。

何種類かのバリエーションがあるトランスポーターシリーズですが、全タイプに共通しているのが、ベースのバンモデルでは鉄板むき出しのフロアをフラットなロンリューム張りとすることで、汚れにくく掃除しやすい室内を実現していることです。

このロンリューム張りフロアはリアシート足下から荷室後端まで続いています。こうすることでアウトドアギアをはじめとした荷物の搭載性を向上。

オプションとしてタイヤハウスを隠すようにサイドに細長く置かれるサイドボックスや、サイドウインドウ上部に鴨居のようにものが引っかけられるサイドマルチパイプラック、フック、アッパーレールなども用意されました。また、オーテックジャパン扱いのオプションとなるベッドシステムは、サイドボックスに引っかけるように配置するもので、前後長1800mmを確保。横幅もサイドボックスのフタ部分を共有して1510mmを実現しています。

オーテックジャパンでは、こうしたベッドオプションのほかに人気のカスタマイズドカーである「ライダー」を用意するほか、福祉車両の送迎仕様車「送迎タイプ」や、車イス仕様車の「チェアキャブ」などをNV350キャラバンのマイナーチェンジに合わせて変更を加えています。

(諸星陽一)

【関連ページ】

「日産顔」が与えられた日産NV350キャラバンのマイナーチェンジモデル
https://clicccar.com/2017/08/07/499066/

働くクルマの安全性を向上。自動ブレーキなどの安全装備が充実した、日産NV350キャラバンのマイチェンモデル
https://clicccar.com/2017/08/07/499068/

この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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