レンジローバーにも相性抜群!! 3.0L V6ディーゼルターボエンジンの極上な走り

SUVの王者にディーゼルエンジンの組み合わせはどうなんだろう?、という疑問が浮かびますが、試乗車の「レンジローバー・オートバイオグラフィー」で走り出すと新型ディスカバリー、そしてレンジローバー・スポーツ以上に下界と断絶されたような、圧倒的な静粛性の高さに包まれます。

モーター駆動のEVよう、というと大げさすぎるかもしれませんが、8ATとの組み合わせにより超スムーズといえる走る姿は、高級SUVでも遮音と吸音対策が施されれば相性に問題ないことが分かります。それどころかトルクフルなディーゼルエンジンはヘビー級の大型SUVとのマッチングはむしろ良好。

そうは言っても、2.4t級の重量級ボディということもあって、回していくと258psという最高出力はこんなものかな、という妥当なパワー感にとどまります。また、600Nmもの最大トルクはオフロード走行も考慮されているのか、踏み始めは、驚くほど力強い走りを見せつけるようなセッティングではありません。踏めば踏んだ分だけ柔軟に十分な加速感をもって応えてくれるそんなフィーリングです。

身上である上質な乗り心地、「これぞコマンドポジション」といえる前方の見切り、視界の良さ、これらも含めたボディコントロールのしやすさも相変わらず不変。なお、試乗車のタイヤは、グッドイヤー「イーグルF1」のM+Sタイヤでサイズは275/45R21。

3.0L V6スーパーチャージャーの軽快感のある走り、5.0L V8スーパーチャージャーの豪快な加速感も大きな魅力ですが、航続可能距離の長さなども加味して3.0L V6ディーゼルターボを選んでも高い満足感に浸れるはずです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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