BMWとポルシェもフォーミュラEへの参戦を発表。その意図とは?

ポルシェは、フォーミュラE参戦に伴い、FIA 世界耐久選手権(WEC)の「LMP1」カテゴリーからは2017年末をもって撤退すると表明。ポルシェは911 RSRによるGTカテゴリーに注力し、ル・マン24時間およびWECとアメリカのIMSAウェザーテックスポーツカーチャンピオンシップ、そのほかの耐久レースにおけるGTカテゴリーへの参戦は継続するそう。

ポルシェは、LMP1チーム全体を保持し、継続参戦するカテゴリーとフォーミュラEへ集中的な準備を行うため、様々な分野における研究開発について検証する予定としています。

フォーミュラEは、F3程度のマシンと言われてきましたが、これだけ自動車メーカーが参戦していると、EV開発のステージとして活用しようという意図が透けて見えます。

EVに注力している日産もかねてからルノーから引き継いでフォーミュラEに参戦するという噂も持ち上がっていますし、F1で苦戦しているホンダもフォーミュラEに参戦するという噂もあります。

欧州各国がガソリンエンジン車(ディーゼルエンジン)販売禁止に動く中、EVの開発競争は急速に激化するはず。他社よりも競争力を高めるため、走る実験室としてフォーミュラEのプレゼンスが高まるのは間違いなさそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる