イギリス政府が、2040年以降、石油を燃料とするガソリン車、ディーゼル車の販売を終結させる方針を固めたそうです。
英ガーディアン紙が7月25日に伝えたところによると、首都ロンドンを中心に大気汚染が深刻化していることから、自動車メーカー各社にEV開発を促す目的があるようで、本件で先行するフランス政府の方針にならって「電動化」を決定したようです。
こうした動向を見越すように、ボルボ・カーズは7月5日、「2019年以降に発売するすべての新型車に電気モーターを搭載する」との方針を発表。今後は「電動化」を事業の中心に置くそうで、2019年~2021年の間に5車種のEVを投入、2025年までに100万台のEVを販売する計画としています。
またBMWも7月25日、全てのブランドとモデルに、EVなどの電動化したモデルを用意すると発表。EVに加えてPHVも順次投入し、2025年までに電動化モデルの割合を全体の15~25%にすることを目指すそうです。
このように、欧州の大手自動車メーカーが「電動化」を急ぐのは、大気汚染問題に加え、相次ぐディーゼル車の排ガス規制逃れを引き金に、顧客のディーゼル車離れが進んでおり、新車販売に影響が出始めていることが背景にあるようです。
欧州で2019年から顕著化する「電動化」の動きに今後日本の各自動車メーカーも追従すると予想され、これまでの自動車の長い歴史に大きな変革期が訪れる事を考えると、複雑な思いを感じずにはいられません。
(Avanti Yasunori・画像:Volvo、BMW)
【関連リンク】
theguardian(英ガーディアン紙)
https://www.theguardian.com/uk-news
VOLVO CARS
https://www.media.volvocars.com/se/sv-se