13代目V37スカイラインのプレミアム化は、歴代スカイラインとは別路線!?【スカイライン60周年記念】

スポーツセダンとして走りを磨いたV36スカイラインでしたが、残念ながら国内販売を伸ばすには至りませんでした。そのため業界内では「スカイラインブランドが消滅するのでは?」という噂が流れたほど……。

そんな状況をはね除けて、2013年11月装いも新たに、13代目V37スカイラインが登場しました。

実車を見てまず驚いたのは、日産のエンブレムがないことでした。見慣れないエンブレムはインフィニティのもので「プレミアム」の証とのこと。クルマ自体も大きく変わり、フーガ級の大柄な4ドアボディに、3.5LのV6エンジンをベースとした1モーター2クラッチ式のハイブリッドユニットを搭載。システム最大出力364psのハイパワーと18.4km/lの燃費を両立した「プレミアムスポーツセダン」として生まれ変わったのです。

ただクルマがプレミアムにシフトした分、価格も400万円台の後半からと高額にシフトしたため、ファミリー層からは遠い存在になってしまいました。インフィニティエンブレムについても、スカイラインファンの中には「GT-Rがスカイラインから分離したように、スカイラインも日産から切り離されてしまった」と捉える人もいたようです。

また後から、メルセデス・ベンツ製2L直4ターボを搭載した走りのモデルが加わりました。それでもスカイラインファンが「ターボRSの再来!」と素直に喜べなかったのは、「国産技術で走り、輝いてこそスカイライン!」と信じて止まないからだと感じています。