ホンダ・フィットがデビューから4年目のビッグマイナーチェンジ、6月30日より発売されています。
今回のトピックスは、ミリ波レーダーと単眼カメラを用いた先進安全装備「ホンダセンシング」の幅広いグレードへの適合や、全長を伸ばすスポーティバンパーの設定など。そして、最上級グレードとして「ハイブリッドS ホンダセンシング」が新設定されたのもニュースのひとつです。
これまで大きなクルマに乗っていたようなダウンサイザーもターゲットとして、吸音材などを標準車よりも増やし、乗り味を向上させたというのが「ハイブリッドSホンダセンシング」のセールスポイント。
その新しいグレードを試乗する機会に恵まれました。試乗したのは、横浜みなとみらいの市街地と首都高。平均速度は高くないステージで、ストップ・アンド・ゴーを繰り返すシチュエーションです。
驚いたのはフィットのワンモーターハイブリッド「スポーツハイブリッド i-DCD」がグッと洗練されていること。すでに過去のマイナーチェンジにより、初期型で指摘されたギクシャク感は解消されていますが、明らかにレベルが上がっています。
意識しないと変速したのがわからないくらい洗練されていますし、それでいて加速にはキビキビ感があって、マイルドにセッティングしているわけではありません。7速DCTとモーターを組み合わせたハイブリッドらしい高効率さを、その加減速から感じられるのです。