まず、「WRX STI」では、横浜ゴム製の「アドバン・スポーツV105S」の19インチタイヤ(19インチは純正としてはSUBARU初)を採用。サイズは245/35R19 89Wで、コーナリング時の限界性能を向上、初期応答性の改善が狙いだそうです。
また、マルチモードDCCDを新構造に変更。従来の機械締結の差動制限からトルクカムを廃止し、一体型サンギヤを新設するととともに、全域を電子制御化しています。
これにより状況に応じた差動制限が可能になり、回頭性を向上させたとしています。このあたりは、クローズコースにおいて新旧比較で体感できましたので、別の機会でご報告します。
制動力強化もニュース。ブレンボブレーキを強化し、従来の17インチ2ピース対向4ポット(リヤは2ポット)から、新型は18インチのモノブロック対向6ポット(リヤは2ポット)に変更し、制動力強化、耐フェード性を向上。キャリパー色も黒からイエローに変更。
また、ダンパーやコイルバネ、スタビライザーのセッティングも見直されています。乗り心地もよりフラットライドになり、減衰を利かせた乗り味で、横揺れとフロア上下振動を抑制したとしています。
これにより、従来よりも回頭性を大幅に向上、スラローム通過速度なども若干高まったとしています。
(塚田勝弘)