2017年F1第9戦オーストリアGPが、レッドブルリンク(4.326km、周回数71周)で開催されました。
決勝前日に行われた予選では、バルテリ・ボッタス選手(メルセデス)がキャリア2度目となるポールポジションを獲得。2番手にはセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、3番手はルイス・ハミルトン選手(メルセデス)が続きました。
ドライバーズチャンピオンシップでポイントリーダーのベッテル選手に14ポイントの差をつけられているハミルトン選手ですが、ギヤボックス交換のため5グリッド降格ペナルティが科せられ、決勝は8番手スタートと不利な展開に。そんなハミルトン選手がどこまで追い上げてくるのか、注目が集まります。
決勝日の天気は晴れ。上位勢がウルトラソフトタイヤを装着するなか、ハミルトン選手はスーパーソフトタイヤを装着し71周のレースがスタートしました。
スタートではポールポジションのボッタス選手が好スタートをきり、トップの座を守ります。あまりの好スタートぶりに2番手スタートのベッテル選手が「ジャンプスタートしなかった?」とチームに訴えるほど(審議の結果、ジャンプスタートではありませんでした)。
スタート直後、ターン1でダニール・クビアト選手(トロロッソ)がタイヤをロックさせ、フェルナンド・アロンソ選手(マクラーレン)に追突。その影響で、今度はアロンソ選手が前を走るマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)にぶつかり、玉突き事故状態に……。アロンソ選手とフェルスタッペン選手はリタイアとなってしまいました。
オーストリアはレッドブルのホームグランプリということもあり、会場にはオランダ(フェルスタッペン選手母国)のイメージカラーであるオレンジ色のTシャツを着た「フェルスタッペン応援団」がたくさん訪れていました。
今シーズン、8戦中4戦リタイアと不運が続くフェルスタッペン選手。「今回こそ、たくさんのファンが見守る中で良いレースをしてほしい!」と願っていただけに、オープニングラップでのリタイアは本当に残念でなりませんでした。