バルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウィン!リカルドが表彰台にいるということは……!?【2017年F1第9戦オーストリアGP】

順調に周回を重ねていくなか、上位陣で最初に動いたのはタイヤ戦略の違うハミルトン選手。31周目にウルトラソフトタイヤに履き替え、他のマシンより1秒以上速く走りプッシュします。

その後、33周目にダニエル・リカルド選手(レッドブル)、その翌週にベッテル選手、40周目にボッタス選手、44周目にライコネン選手がスーパーソフトタイヤにはき替え、この時点での順位(上位5台)はボッタス選手、ベッテル選手、リカルド選手、ハミルトン選手、ライコネン選手となりました。

レースもいよいよ終盤。タイヤの摩耗により黒い筋(ブリスター)が生じるマシンが増えるなか、ボッタス選手とベッテル選手の1番手争い、そしてリカルド選手とハミルトン選手の3番手争いが繰り広げられました。

両者とも1秒以内の戦いで、少しでもミスをしてしまえば抜かれてしまうという手に汗握る展開! 走っているわけではないのに、見ているこちらが緊張のあまり体に力が入って肩が凝ってしまうほどでした!!

そんな中、ボッタス選手はトップを守り切り見事優勝! 自身初のポール・トゥ・ウィンを決めました。2位はベッテル選手、ハミルトン選手の追い上げを阻止したリカルド選手はレッドブルの母国で3位表彰台を獲得しました。

さぁ、お待ちかねの表彰式! リカルド選手がいる、ということは……なんだか嫌な予感(!?)がします。

インタビュアーは元F1ドライバーのマーティン・ブランドルです。ボッタス選手、ベッテル選手、リカルド選手とインタビューが順調に進んでいきます。さすがに今回は普通に終わるかなーと少し残念に思っていたら、なんとブランドルが「シューイ」を促したではありませんか!

その瞬間、トロフィーを持ってこっそり逃げ始めるボッタス選手。しかし、リカルド選手とブランドルに呼び止められ、シューイをすすめられてしまったのです!

「優勝記念にやっちゃうの!?」なんて期待していましたが、ボッタス選手は目の前に差し出されたリカルド選手のシューズを全力ではじき、断固拒否! 前戦のアゼルバイジャンGPでもシューイが始まった瞬間逃げ始めていたし、よっぽど嫌だったのでしょう(笑)。

そしてシューイの被害者になったのは話を持ち掛けた、ブランドル! 苦い顔をしながらもしっかりとリカルド選手のシューズでシャンパンを飲んでいましたよ。

もちろん、リカルド選手もいつものように豪快にシューイを披露してくれました!

5戦連続表彰台にたち、絶好調のリカルド選手。今シーズンあと何回シューイを披露してくれるのか、そして何人のドライバー(もしくはインタビュアー)がシューイ被害者になるのか……。リカルド選手と一緒に表彰台に上がる人はドキドキするでしょうね。

オーストリアGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#77/バルテリ・ボッタス/メルセデス
2/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
3/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
4/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
5/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
6/#8/ロマン・グロージャン/ハース
7/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
8/#31/エステバン・オコン/フォースインディア
9/#19/フェリペ・マッサ/ウィリアムズ
10/#18/ランス・ストロール/ウィリアムズ

(yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
続きを見る
閉じる