コドラって何をするドライバーですか? エムリット小島なつきさんに聞いてみた。【Great Race 2017】

ラリーなどの競技で耳にするコドラ。コドライバーの略ですが、小さいドライバーではありません。

グレートレースで国沢光宏さんが出場している車両、スバル360でコドライバーを務める小島なつきさんにコドラとはなんなのかを聞いてみました。

* * * * *

−−− 国沢光宏さんが北米大陸を4000km以上も走るグレートレース。それもあのスバル360で! そもそもそんなクルマでそんな距離を走れるのか?って思いますが、小島さんがコドラになることになったのはなぜなんですか?

小島 元々、私が勤めている会社(車載エアコン用フィルターのエムリット社)の社長が国沢さんと知り合いで、そのご縁で行くことになりました。 最初はただ見に行く程度だったんですけど、スバル360は小さくて軽いから、私みたいに小さいコがちょうどいい、ってことで決まったんです。

−−− ということは、これまでラリーやモータースポーツの経験は?

小島 まったくないです! 実家が近かったので鈴鹿サーキットの遊園地には子供のころよく遊びに行ってましたけど(笑)

−−− クルマ自身への興味や関心は?

小島 普段からクルマの運転はしますし、バイクも乗りますよ〜。だけど、クルマが趣味で特に好きだというわけではないです。

−−− じゃあ、まったく初めてコドラになったわけですね。やってみてどうでしたか?

小島 最初はホントにまったく何もわからなかったんです。けれど、こっちへ来てみて周りの人が、例えばコマ図(ラリーのコースを正しく走るためヒントや方向だけが書かれたもの)の読み方とか、いろいろ教えてくれたので、とても助かりました。

−−− 難しかったことは?

小島 とにかく最初はコマ図を見間違わないように、看板や標識などを見落とさないようにしてミスコースだけはしないように頑張りました。ポイントを行きすぎて戻ることはあっても、いまのところミスコースはしていません。

−−− 嬉しかったことはありましたか?

小島 ランチタイムやその日のゴールで立ち寄った町の人や、コースの途中の路肩で応援してくれて歓迎してくれる人がたくさんいて、すごく感激しました。それと、昨日のあるセッションでついにエース(基準タイムのプラスマイナス0秒)を獲得しました! これは感動しましたね〜!!

−−− 今回のこのグレートレースで目指すことは?

小島 日本から来た、こんなに小さいクルマと私が頑張っているんだ、というのがアメリカの人にも、日本の人にも伝わるといいですね。それと、もちろん、完走できるようにしたいです。

−−− では残りのグレートレースも、頑張ってください。

小島 ハイ、頑張りますので、チームクニサワ、スバル360を応援してください。

* * * * *

小島さんは小さな身体に大きなパワーを秘め、英語も堪能でいつもニコニコ疲れを見せずに頑張っています。おかげで国沢さんもリラックスして走ることができているはずです。ぜひ、小さな日本の元気の伝道師として頑張ってくださいね。

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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