発売から6年目を迎える「X-ICE3」は高いユーザー満足度を維持しているそうですが、ユーザーニーズが多いアイスブレーキ性能(氷上)をより強化したのが「X-ICE3 +(プラス)」。
なお、新製品の「X-ICE3 +(プラス)」は、「X-ICE3」と同じトレッドパターンを採用していることから、「X-ICE 4」を名乗らずに「+(プラス)」としたそうです。
同社の調べによると、スタッドレスタイヤに一番求められる性能は、新品時のアイスブレーキ性能で、2〜3年後に求めるのもアイスブレーキ性能で、交換のきっかけになるのが「年数」、「残り溝」、「怖い思いをした」と続いているそうです。
そこで新品時のアイスブレーキ性能を従来の「X-ICE3」よりも4.5%向上させ、摩耗時の同性能は11.5%も改善。50%というスタッドレスタイヤの摩耗限界(残り溝50%)まで高い氷上ブレーキ性能が確保されているそうです。
「X-ICE」と「X-ICE3 +(プラス)」の共通技術として、効果的に除水し、路面に密着させる「マイクロポンプ」、路面をワイドに捉える「クロスZサイプ」、氷面に強く噛みつく「Zig Zigマイクロエッジ」という3つの技術、そして接地面を均一化する「マックスタッチ」、横振れを防ぐ「バリアブルアングルサイプ」という技術が採用されています。
さらに、「X-ICE3 +(プラス)」では新コンパウンドを採用。MICHELINの「M」から命名したという「Mチップ」の採用が最大のトピックスで、摩耗が進むとトレッド表面に出た「Mチップ」が溶けることで、無数の穴が出現し、氷上の水分を除去して氷に密着するそう。なお、すり減っても無数の穴が再生され、50%の残り溝までアイスブレーキ性能が落ちないそうです。
Mチップの詳細は企業秘密とのことですが、環境や人体に対して悪影響を及ぼす素材ではなく、化粧品やサプリなどにも使われている素材とのこと。発売時は全15サイズ展開で、ユーザーの声があれば拡大していきたいとしています。
(文/写真 塚田勝弘)
【関連リンク】
Michelin X-Ice 3 plus Tyres | Michelin Japan
http://www.michelin.co.jp/JP/ja/tires/products/x-ice-3-plus.html