正直、サーキットに来る方って、見に来る人は別として、走ってる人はどんどん年配の方が多くなり始めてますよね。たまにすごく若い人がいてもどこかのレーシングチームのメンバー。プライベーターとして走っている人は少ないと思います。
しかし!そんな現代でもサーキットでアツく戦う20代のプライベーターがいるんです。
今回は二人に話を聞いてみました。
一人目は海野亮さん。
筑波サーキットで開催されている「テイトスト・オブ・ツクバ」のZERO1というクラスにRZ350参加している方です。
このクラスが出られるバイクは、4ストは850cc、2ストは500ccまで。そこに350ccのバイクで挑んでるんです。
ところが海野さん、エンジンのチューニングをしてたくさん練習し、トップクラスのバイクを追いつめているほどの実力者。
「以前はカブに乗ってクラブに通ってたんですけどねえ。レース始めたらこっちが楽しくて」と語ります。
排気量の差を自分の技術で埋め、それで勝ってしまってるんだから相当アツい20代であることは間違いないでしょう…。
もう1人は福井徹さん。
こちらもツクバロードレース選手権のTC250クラスにNSR250Rで出場されています。福井さんも常にトップグループを走っていて表彰台の常連。
「昔は走り屋だったんですよ。でも友達が事故したりお巡りさんに追いかけられたりしているうちにこんなことしていたらいけないなと思ってサーキットを走るようになりました」と福井さん。
元々かなり自信があったのでサーキットに行ってみたら、速い人達には全然ついけていけず、それが悔しくて猛練習したとか。
今じゃ彼についていける人の方が少ないくらい努力で這い上がった20代なんです。
「バイク離れ」と言われているこの時代にここまでバイクでアツくなっている20代って中々いません。バイクが好きで、楽しくて、それだけでここまで結果を出してるのって凄いことだと思います。
偶然取材に同行していた女の子に印象を聞いてみると「いいと思います。一つのことに夢中になっている男の人、素敵です」とのこと。
誰もがここまで速くならなきゃ!というわけではありませんが、バイクにのめり込んでアツく戦うレース男子も、もしかしたらモテる時がくるかもしれません…。
(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)
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