2017年F1第7戦カナダGPが、サーキット・ジル・ビルヌーブ(4.361km、周回数70周)で開催されました。
決勝前日に行われた予選では、ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)がキャリア65回目となるポールポジションを獲得。アイルトン・セナに並ぶ歴代2位の記録となり、セナの家族の意向で、セナが1987年にロータスで走っていた際に使用していたヘルメットが贈呈されました。
2015年と2016年2年連続でカナダGPを制しているハミルトン選手にとって、サーキット・ジル・ビルヌーブは相性の良いサーキット。前戦のモナコGPでは7位に終わり、ドライバーズチャンピオンシップ争いは1位のセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)と25ポイント差まで離され、このカナダGPはなんとしてでも勝ちたいところです。
ポールポジションを獲得したハミルトン選手の後ろには、ベッテル選手、バルテリ・ボッタス選手(メルセデス)、キミ・ライコネン選手(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)が続きます。
決勝日の天気は晴れ。コース上に枯葉が舞う、少し風の強い中レースがスタートしました!
素晴らしいスタートを決めたのが、5番手スタートのフェルスタッペン選手。前にいるベッテル選手、ボッタス選手、ライコネン選手をアウトからかわし、2番手に浮上します。
その直後、ターン3でロマン・グロージャン選手(ハース)とカルロス・サインツJr選手(トロロッソ)が接触。サインツJr選手はコントロールを失い、フェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)を巻き込みながらバリアに激突し、2台ともリタイア。セーフティーカーが導入され、波乱の幕開けとなりました。
好スタートをきったフェルスタッペン選手の今シーズンの最高順位は、中国GPの3位。その他は5位2回、リタイア2回となかなかペースがあがりません。久しぶりの表彰台か!? と期待していたのですが、11周目マシントラブルでリタイアという、とても残念な結果で終わってしまいました。頭を抱え悔しそうにしている姿は、見ているこちらも本当に辛かった……。