世界のスーパースポーツカーにおいて、市販レーシングカーである「GT3」を用意することは当たり前といえるトレンドになっています。
フェラーリやポルシェをはじめ、メルセデスやBMW、アウディ、ランボルギーニ、ベントレーといった名だたるブランドがGT3マシンをラインナップ。日本でもスーパーGT(GT300)やスーパー耐久(ST-X)でしのぎを削っているのは、知られていることでしょう。
国産ブランドでも日産GT-R、レクサスRC FといったモデルがGT3を用意しています。そして、2017年からホンダ(アキュラ)NSXのGT3も実戦投入されています。
ストリートモデルではV6ツインターボと9速DCT&3モーターハイブリッドを組み合わせた4WDとなっているNSXですが、GT3マシンではハイブリッドを降ろしたリア駆動となり、トランスミッションもレース仕様の6速シーケンシャルとなっています。
そんなNSX GT3、アメリカで開催されているレースシリーズに参戦していますが、6月3日にデトロイトで開催されたラウンドにおいて、初勝利を遂げたという一報が届きました。
フェラーリとのトップ争いを、タイヤ交換作戦(駆動輪だけの交換に留める)などによって制したというチームの判断が勝利を呼び込んだということですが、予選でもF1のテストドライブをしたこともある著名な女性ドライバー、キャサリン・レッジ選手の走りによりクラス2位を果たしたということですから、はやくもその戦闘力はトップクラスといえそうです。
(山本晋也)