BMW i3の新車装着タイヤにも採用されているブリヂストンの「オロジック」技術が全国発明表彰「経済産業大臣賞」を受賞

ブリヂストンは、同社の低燃費タイヤ技術「ologic(オロジック)」が、発明協会が主催する今年(平成29年度)の全国発明表彰で「経済産業大臣賞」を受賞したと発表しました。

全国発明表彰は、科学技術の振興と産業経済の発展に大きく貢献している発明を表彰するもので、その中で「経済産業大臣賞」は「恩賜発明賞」、「内閣総理大臣賞」に次ぐ順位が高い賞です。

この「オロジック」技術は普通のタイヤとは逆に、狭幅・大径のタイヤ形状で低燃費と接地力を両立するようにしたことが特徴です。

タイヤを大径化することで接地部分の変形が少なくなり、タイヤの転がり抵抗を小さくして燃費を低減するとともに、狭幅化で走行時の空気抵抗も低減することができます。

さらに、接地形状がタイヤ進行方向に長くなることに加えて、専用パタンとコンパウンドを組み合わせることで、グリップ性が低下しやすい濡れた路面や乾燥路でも高いグリップ性能も確保することができます。

ブリヂストンによると、この技術はBMWの電気自動車「BMW i3」に新車装着されている「ECOPIA EP500 ologic」タイヤに採用されて実用化されているということです。

今後、狭幅・大径のタイヤ形状で低燃費と接地力を両立する「オロジック」技術が一般用タイヤに普及していくかが注目されます。

(山内 博・画像:ブリヂストン)