2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトン選手が8月27日(日)に開催される「SUPER GT鈴鹿1000km」に参戦するという超ビックニュースが飛び込み、さらに6月6日(火)、7日(水)に鈴鹿サーキットで行われる「SUPER GTタイヤメーカーテスト」にも参加するということで、大好きなバトン選手に会いたい一心で鈴鹿サーキットにきちゃいました!
今回はバトン選手のSUPER GT鈴鹿1000km参戦記者会見の様子をどどーんとお届けします!!
この記者会見に登壇したのは、バトン選手、ホンダ山本雅史モータースポーツ部長、ホンダTEAM無限 手塚長孝監督の3人。
ステージ上には3人が座る椅子が用意されており、誰がどこに座るか分かりやすいように名前の書いたテープが貼ってあったのですが、そのテープに気が付いたバトン選手はおもむろにテープを剥がし、「俺がJBだ!」と言わんばかりにアピール。少し緊張気味だった記者会見場の空気が和んだ瞬間でした。かっこいいのにお茶目な一面もある、この人柄がバトン選手の一番の魅力のような気がします。
まずは、「日本に戻ってこれて本当に嬉しいです。鈴鹿サーキットには1991年にカートで走ったことや、2011年のF1日本GP優勝など、たくさんの素晴らしい思い出があります。」と嬉しそうに話すバトン選手。
「SUPER GT鈴鹿1000km」参戦について
「周りの人からSUPER GTの素晴らしさ、たとえばクラスの違うマシンをオーバーテイクしながらレースをするなど、F1にはない戦いがたくさん見ることができると聞いてきました。屋根付きのクルマに乗る事も初めてですし、左ハンドルも初めて。ベストを尽くし、ファンの皆さんの前で頑張りたいと思います。」
と意気込みを語っていました。
前々からSUPER GTに興味があると言っていたバトン選手でしたが正直、日本向けのリップサービスだろうなと思っていたので、参戦が発表された時には本当に驚きました。バトン選手の参戦はどのようにして決まったのか、その経緯について山本部長が教えてくれましたよ。
「昨年の日本GPの際、東京でマクラーレンとホンダで一緒に食事をしました。その時、ジェンソンがGT500に凄く興味があると話していたんです。それで、昨年の12月に行われたHONDA THANKS DAYでコンセプトGTに乗ってもらったところ、『NSX面白いね!』という話になり、『じゃあ鈴鹿1000kmに出てみる?』といった食事中の会話がもともとのスタートです。」
まさか食事中の会話が本当に実現するとは! 「食事中の話を本当にやってくれて、ジェンソンには感謝しています。『テストにも行くよ!』と言ってくれて嬉しかったです。」と、山本部長もびっくりだったようです。
そして、「バトン選手の参戦が決まって、まずびっくり!でした。ワールドクラスのドライバーなので凄くプレッシャーでした。」と未だにバトン選手の参戦が信じられない様子の手塚監督。
するとバトン選手が手塚監督に「リラ~ックス、リラ~ックス」と笑いながら肩を揺らし、すでにチームワークもバッチリ!?
この会見が行われたのは、午前のテスト後。手塚監督はバトン選手の仕事振りに大満足だったようです。
「わずか11周でも、新しく得る物がいろいろありました。ヨコハマタイヤを迎え入れ、タイヤとマシンのマッチングがまだまだ分からない部分に対して、タイヤやクルマのインプレッションを中嶋選手、武藤選手と違う視点で伝えてくれたことは凄くありがたかったです。チームとしても、新しい方向に持って行かなければいけないなと思いました。午後の走行も期待しています。」