現在のカタログ燃費といえば、JC08モード燃費ですが、「WLTCモード」に移行します。これは、JC08モードが「10・15モード」よりも実燃費に近づいたとはいえ、車種により異なりますが、まだ実燃費とカタログ燃費には差が大きいことから導入されるもの。
「WLTC」モードは、国際的な燃費試験基準で、「Worldwide harmonized Light duty driving Test Cycle」の略。
なお、今年の4月4日、国土交通省から「WLTC」について「乗用車の排出ガス及び燃費算定試験法であるWLTCモード法について、風洞法による走行抵抗の測定法等の追加を行います」と発表されていますので、従来呼ばれていた「WLTP」ではなく、日本では「WLTC」という呼称になります。
JC08モード燃費よりも走行実態に合わせて変更される「WLTC」は、「WLTCモード」、「市街地モード」、「郊外モード」、「高速道路モード」の4モードが併記されることになります。
2018年10月からの義務化により、「WLTC」モード燃費が算定されたクルマからカタログ表記されます。
なお、10・15モードからJC08モードに切り替わる時も、カタログに併記されましたが、「WLTC」義務化までまだ1年半程度ありますから、各自動車メーカーは「WLTC」モード燃費が算定され次第、JC08モード燃費と「WLTC」モードを併記すると思われます。
(塚田勝弘)