電動ターボと発電ターボ、チューニングメーカー・HKSは電化に進む?【人とくるまのテクノロジー展】

2017年5月24~26日にパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展」。自動車メーカー、パーツサプライヤーなどなど内外各社が最新技術をアピールする展示会です。

その一角にHKSがブースを構えていました。日本のチューニングシーンを牽引しつづけている同社ですが、自動車メーカーに関わる仕事も多く、ここ数年は人とくるまのテクノロジー展にて最新技術を展示しています。

2017年のイチオシは、昨年からブラッシュアップした「電動スーパーチャージャー」。アウディの直噴ターボエンジンに実際にインストールされた状態を再現したディスプレイは、その完成度が高いことを示しています。

スーパーチャージャーの外観はターボチャージャーの排気側を電動モーターに置き換えたといったもので、独自のターボチャージャーを開発してきたHKSのノウハウが活かせるものとなっています。

ドイツ方面では48Vの電動スーパーチャージャーがトレンドになっていますが、HKSが選択したのは既存の量産車にアドオンしやすい12V仕様。ターボチャージャーのブーストがかかるまでの領域をアシストすることを目的としているため、12V仕様であっても十分にカバーすることができるといいます。

そのためターボチャージャーのブーストが高まってからはスーパーチャージャーのスイッチはオフが基本。配管もバイパスさせるよう設計されています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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