のびのびした美しいサイドライン、意外と使えるクーペのリヤシートで好印象【Audi A5試乗】

さらに高級感を増したプレミアムクーペ&5ドアのアウディA5シリーズ。試乗を行ったクーペとスポーツバックはいずれも全幅が1845mmと1800mmを超えるサイズ。マンションの駐車スペースなどでは1850mmまでの設定をしているところもあり(1800mmという設定も多く見受けられます)、そうした場所でもギリギリクリアしています。

全長はスポーツバックが4773mm、クーペが4690mmとクーペのほうが短めで、ホイールベースもスポーツバック2825mmに対し、クーペが2765mmと短かくなっています。

 

フロントからリヤまできれいなラインでつながるサイドビューはクーペも5ドアのスポーツバックも共通の部分で、長さこそ違いますが、のびのびとしたきれいなラインはA5ならではです。セダンのA4とは異なる自由な雰囲気が伝わってくるのがA5のいいところと言えます。

丸いセンターパッドを持つステアリングはアウディの特徴ですが、今回のA5も同様のステアリングを採用しています。メーターは液晶式のアナログで、スッキリしたデザインのインパネまわりは高級感にあふれています。

スポーツバックのリヤシートは、ゲストを乗せても問題のないレベルを誇ります。広さだけでなく乗り心地もしっかり確保されています。

そして意外なのがクーペで、窮屈さを感じることはありませんでした。クーペはリヤシートを2名分として割り切っていますが、それなりの広さが確保できているのはうれしいところです。

スポーツバックは5ドアなのでラゲッジスペースをステーションワゴン的な使い方ができます。驚いたのはクーペでスポーツバックと同じくらいの容量が確保されています。カタログを確認すると横幅はいずれも1000mm、奥行きはスポーツバックが1072mmであるのに対し、クーペは1079mmとクーペのほうが長くなっていました。駐車状態でのチェックでは好印象の新型アウディA5でした。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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