アウディ「TTウルトラクワトロ」は1111kgの軽量コンセプトカー!

アウディがTTクワトロをベースに、軽量化を推し進めることで、スーパーカー並といえる3.6kg/馬力のパワーウエイトレシオを達したコンセプトカー「TTウルトラ クワトロ コンセプト」を提案しています。

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エンジンは、最高出力228kW(310馬力)、最大トルク400Nmの2.0リッター直噴ターボですが、ロールケージが組まれ、空力パーツも追加されているにも関わらず、1111kgと軽量に仕上がった車体が、スーパーカー並のパワーウエイトレシオを生み出した理由といいます。

もともとASF(アウディ スペース フレーム)といってアルミを多用した軽量ボディがセールスポイントでもあるTTですが、そのフレーム部分で43kgもダイエット。またエンジンにおいては、クランクケースやオイルパンといった見える部分だけでなく、クランクシャフトやバランサー、フライホイールといった部分まで軽量化をはかり、エンジン単体で25kgも軽くすることに成功したといいます。

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なお、パフォーマンスは、0-100km/h加速が、スタンダーのTTクワトロから1.3秒も速くなった4.2秒。最高速は280km/hということです。

ロールケージによって遮られる後方視界の対策として、リアモニターカメラの画像をバックミラー部分に映し出すといった工夫も確認できる、この「TTウルトラ クワトロ コンセプト」。20kgの軽量化につながるというカーボンとアルミを組み合わせたホイールといった新提案にも注目の高まる一台といえそうです。

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(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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