歴代最販スカイラインは、3つの特徴が揃った4代目の「ケンメリ」!【スカイライン60周年記念】

2代目GT-Rこと「ケンメリGT-R」は「悲運のGT-R 」と言われています。2ドアハードトップに限定したボディには、オーバーフェンダーや4輪ディスクブレーキ等を装着。スマートさと迫力が同居したシンプルなフロントマスクは、今見てもやっぱりカッコいい!

しかし当時は自動車業界苦難の時代。オイルショックと排ガス規制のダブルパンチに見舞われ、エンジンの燃費と環境対策を最優先しなければなりませんでした。そのため発売期間は4ヶ月、生産台数は197台で終了せざるを得なかったのです。

ただ当時の日産社内では「ケンメリGT-R」の短期打切りはわかっていたはずで、経営上の効率や利益を考えたら全く合理的ではありません。それでも日本のモータリゼーションを盛り上げたGT-Rの血統を一代で絶やすまいとして、「ケンメリGT-R」を世に送り出した開発陣の意地と経営陣の決断に頭が下がる思いがします。

(星崎 俊浩)

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