燃費と低速トルクが向上させる、ボルグワーナーの電動コンプレッサー「eBooster」がダイムラーのエンジンに搭載。

米自動車部品大手 ボルグワーナーは、ダイムラーの最新型3Lガソリンエンジン向けに 、電動コンプレッサー「eBooster(登録商標)」の販売を開始すると発表しました。

ボルグワーナーでは、同社製のターボチャージャ ーと電動コンプレッサーを組み合わせたeBooster技術を採用することで燃費と低速トルクが向上し、ターボラグを感じることなくアクセル操作にリニアに応じた過給が可能になるとしています。

「eBooster」はブラシレス DC モーター、サマリウムコバルト磁石、高効率なパワーエレクトロニクスを採用しており、自動車メーカーの要求に対応した柔軟なパッケージオプションを提供可能で、ハイブリッド車など多様な内燃機関向けの仕様に変形させることができます。

ボルグワーナーでは、eBoosterソリューションの量産化を準備中で、まずはダイムラーをはじめとする自動車メーカー3社への販売開始が決定しています。今後、ダイムラーだけに限らず、eBooster技術を搭載した新型車が各社から登場することになりそうです。

ボルグワーナー・ターボシステムズの社長兼事業本部長 フレデリック・リサルド氏 は、「当社の市場最先端のeBooster技術により、直列6気筒エンジンで従来の大型V8エンジンに匹敵する性能と、一層快適なドライブ体験を実現することができます。さらに、エンジンの小型化によりハイブリッド車と内燃機関において、燃費効率を 5~10%改善できます。」と新システムの効果を強調しています。

(山内 博・画像:ボルグワーナー)