ヤマト運輸の「当日配送」撤退はアマゾンの既定戦略か?

amazonの配送は当初、佐川急便が担っていたそうですが、運賃の値上げ交渉で決裂したため既に撤退しており、2013年からヤマト運輸が参入。

今回のヤマト運輸の意向を受け、amazonでは既に日本郵便などの利用を増やし始めているそうで、不足分については自社配達を加速させることになるようです。

同社は4月21日から都内6区を対象に、新鮮野菜や果物、鮮魚、精肉、日用品など、10万点以上の商品を注文から最短で4時間以内に届けるサービス 「Amazonフレッシュ」を開始するなど、その勢いは留まりそうにありません。

既にamazonでは、890円/回の配送料で1時間以内に商品を届ける「Prime Now」や、500円/回の配送料で利用出来る「Amazonフレッシュ」については自社配達を行っているそうです。

同社の海外市場における事業展開手法も日本と同様で、既存の大手宅配業者の配送能力が限界に達し次第、自社配送を徐々に浸透させる既定戦略をとっている模様。

この手法なら、各国の宅配業者との無用な軋轢を生じることも無く、粛々と事業を拡大できる訳で、なかなか賢いやり方と言えるのかもしれません。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

ヤマトホールディングス Webサイト
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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