初代プリンススカイラインの産みの親である富士精密工業(後のプリンス自動車工業)は、戦後トヨタとともに国産車の独自開発に取り組んだ骨太なメーカーでした。プリンスブランドで初代と2代目スカイラインを送り出しましたが、経営難のために日産に吸収合併された経緯があります。
初代プリンススカイラインには若き日の櫻井真一郎氏が関わり、その後7代目スカイラインまで開発責任者として務めることになります。
ボディは4ドアセダンで、1.5Lの直4OHVエンジンとコラム式4MTを搭載。バックボーンフレームにフロントにはダブルウィシュボーン、リアにはド・ディオンアスクルを組み込むなど、新技術を意欲的に採用していました。グレードは、デラックスとスタンダードの2仕様が用意されていました。