全長が15m近い2階建て大型バス「ネオプラン・メガライナー」もお客さんを乗せて乗務できますし、
排気量1,832ccの大型自動二輪、ホンダ・ゴールドウイングも運転可能です。
その後、1956年(昭和31年)に旅客業務にむけた二種免許と、大型自動車運転免許が登場(実際は戦時中に二種相当の免許が廃止されていた)。1965年(昭和40年)にけん引自動車運転免許が新設されるなど、制度が変わるごとに普通免許で運転できる自動車の種類が減っていきました。
とはいえ、共通しているのは、いずれも免許を取得した際の車両範囲は有効なこと。
2007年(平成19年)に中型自動車免許が新設される前に、普通自動車免許を取った皆さんは、いつのまにか中型自動車免許(限定)の保持者になっています。免許証を見てみると、「中型車は中型(8tに限る)」などと書かれているのでわかるハズです。
ですから、1953年ごろまでに取得した免許を持っている人が、いまでも免許を更新し続けているならば、大排気量のバイクのほか、旅客業務の免許である大型二種免許が必要なタクシーや、さらに定員の多い大型バスなども運転が可能なのです。
ちなみに、この64年前の「何でも運転できる」免許をもっているドライバーは、最低でも80歳代半ば。いわゆる後期高齢者ということになります。
(古川教夫)