どんなクルマ・バイクでもOK!何でも運転できるおじいちゃんがいる!?【クルマにまつわる免許・資格おさらい】

全長が15m近い2階建て大型バス「ネオプラン・メガライナー」もお客さんを乗せて乗務できますし、

排気量1,832ccの大型自動二輪、ホンダ・ゴールドウイングも運転可能です。

その後、1956年(昭和31年)に旅客業務にむけた二種免許と、大型自動車運転免許が登場(実際は戦時中に二種相当の免許が廃止されていた)。1965年(昭和40年)にけん引自動車運転免許が新設されるなど、制度が変わるごとに普通免許で運転できる自動車の種類が減っていきました。

とはいえ、共通しているのは、いずれも免許を取得した際の車両範囲は有効なこと。

2007年(平成19年)に中型自動車免許が新設される前に、普通自動車免許を取った皆さんは、いつのまにか中型自動車免許(限定)の保持者になっています。免許証を見てみると、「中型車は中型(8tに限る)」などと書かれているのでわかるハズです。

ですから、1953年ごろまでに取得した免許を持っている人が、いまでも免許を更新し続けているならば、大排気量のバイクのほか、旅客業務の免許である大型二種免許が必要なタクシーや、さらに定員の多い大型バスなども運転が可能なのです。

ちなみに、この64年前の「何でも運転できる」免許をもっているドライバーは、最低でも80歳代半ば。いわゆる後期高齢者ということになります。

この記事の著者

古川教夫 近影

古川教夫

1972年4月23日生。千葉県出身。茨城大学理学部地球科学科卒。幼稚園の大きな積み木でジープを作って乗っていた車好き。幌ジムニーで野外調査、九州の噴火の火山灰を房総で探して卒論を書き大学卒業。
ネカフェ店長兼サーバー管理業を経て、WEB担当として編プロ入社。車関連部署に移籍し、RX-7やレガシィ、ハイエース・キャピングカーなどの車種別専門誌を約20年担当。家族の介護をきっかけに起業。福祉車輌取扱士の資格を取得。現在は自動車メディアで編集・執筆のほか、WEBサイトのアンカー業務を生業とする。
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