ヨーロッパメーカーの中で気合の入った展示をしていたのがアウディだ。かつて現地資本によるノックダウン生産をしていた時期には新型車の投入も遅れがちだったが、今はメーカーが直接タイ市場に取り組むことで、新型車の投入も早まっている。
今回のショーに出展されたQ5、Q2、A5クーペなどは、東南アジア初、タイで初公開などとされていて、いずれも日本よりも先に公開される形になっている。
東南アジア初公開となったQ5はクワトロモデルだけの設定で、ガソリンとディーゼルの2機種のエンジンを搭載する。Q5 35 TDIクワトロに搭載される2.0Lのディーゼルターボエンジンは140kW/400N・mの動力性能を発生する。またQ5 45 TFSIクワトロSラインに搭載される2.0Lのガソリン直噴ターボ仕様エンジンは185kW/370N・mを発生する。
Q2はFFモデルだけの設定で、110kW/250N・mを発生する1.4Lの直噴ターボ仕様エンジンが7速のSトロニックと組み合わせて搭載されている。コンパクトクラスのQ2でも価格は230万バーツほどだから、1バーツ=3円で計算しても700万円くらいの高級車になる。輸入車には100%くらいの関税がかけられるためだ。
A5クーペは2種類のチューニングを施した2.0Lエンジンが搭載され、FFモデルの40 TFSIには140kW/320N・m仕様が、またクワトロモデルの45 TFSIには180kW/370N・m仕様のエンジンが搭載されている。
(村木哲郎)